「普通はないはずのものがある」のが陽性症状です。現実には無いものをあるように感じたり、存在しない声が聞こえたり、あり得ないことを信じ込んだりする症状を言います。具体的には、幻覚や幻聴、妄想などです。
「普通あるはずのものがなくなる」のが陰性症状です。その状態とは、喜ぶ、怒る、哀しむなどの感情が乏しくなり、表情の変化も少なくなることです。また、意欲が減退し、何事にも関心が薄く、身だしなみにも無頓着になります。家族や友人を含め、他者とのコミュニケーションも避けがちになります。
認知機能とは、記憶、注意を集中させる、計画を立てる、判断するといった能力のことです。統合失調症になるとこれら認知機能は低下します。