不安障害

全般性不安障害

全般性不安障害は、”自由に浮動する不安”が気持ちに常に存在していると言われます。これは、不安の対象が次々に浮かんでくる、様々なことに対する不安が常日頃に頭の中につきまとう状態です。昨今はコロナ禍や世界情勢不安定等により、不安障害を抱える方増加している傾向にあるように感じています。
こうした症状は通常数ヶ月から半年以上に及び、次第に疲れやすさやめまいなどの身体症状(これらは自律神経失調症として捉えられていることがあります)や、常にイライラする・緊張を感じるなど精神症状を伴う状態に進展します。

社交不安障害

社交不安障害では、全般性不安障害と違って不安な気持ちが人と接する場面(例えば、沢山の人がいる場所に行く・人前で発表して注目を浴びる)で生じます。他の人と食事をするのが怖い、自分の顔が赤くなってしまったらどうしよう、お腹がなってしまったらどうしよう、などの不安/恐怖もあります。
社交不安障害において最も発症が多い年齢は、アメリカ精神医学会診断基準によると13歳となっており、比較的低年齢から罹患しえます。
近年不登校の生徒さんが増えており社会問題化しつつありますが、不登校の方の一定数にはこの社交不安障害に罹患している方がみえます。
社交不安障害を抱える方の多くは、他の人から自分に対する評価・批判などに対して特に敏感になりやすいという傾向があります。

その他の不安障害など

その他の代表的な不安障害としてはパニック発作があります。
パニック障害のページにて解説しておりますので、そちらをご参照下さい。