パニック障害 突然の強い不安が生じ、動悸や息苦しさなどを伴うパニック発作を繰り返す パニック発作はきっかけがなく始まることもあるが、電車や車を運転しているときなど、すぐに出口にアクセスできない状況で起こりやすい パニック発作を繰り返すうちに徐々に生活の範囲が狭まってしまう パニック発作とは パニック発作とは、数分から数十分の間に不安が生じて徐々に強くなり、それに伴って、動悸・胸の痛み・息が詰まる感じ・めまい・汗がでる・手や足が震える・吐き気などの症状がいくつか重なって生じます。 どれくらいの人がパニック障害になるの? 2020年のアメリカにおける統計では、1年間に人口の2.7%、また、男性に比べて女性の方が2倍ほど罹患する方が多い傾向にあります。 予期不安・広場恐怖を伴うようになる パニック発作が繰り返して起こると「また起きたらどうしよう」という考えが強まり、発作がおきた場所や状況に対する不安や、また発作が起きたらどうしようという”予期不安”が強まります。また、次第に発作が起こりそうな場所や状況を避けるようになります。特にすぐに出口へとアクセスできない状況、すなわち電車などの公共交通機関・大きな幹線道路や高速道路の運転・人混み・大きな広場などを避けるようになります。こうした症状のことを広場恐怖症といい、パニック障害の約半数で合併がみられるといわれています。